Star Reclaimer

デモンエクスマキナ 星の解放者

第3章−2

[ハンガー:オービタルベース内]
「装備は準備しておいたぜ。使い方は分かるか?」
「すまん、時間が無い。十分後にBデッキに集合だ」
「移動時間に覚えるしかないな。どれを使う?」
 ザックが用意してくれた台にはブリッツと思しき物体と、ライフル銃、その他諸々が置いてあるが、どれもこれも初めて見る物ばかりでどれが何やら分からない。装備から目を上げると、ニヤニヤと笑うザックと目が合う。そんなことじゃないかと思っていたが、こいつ、この状況を楽しんでやがる。
「……すまん。お勧めを装備してくれるか?」
「もちろんだ。ザック様推薦の装備なら、どんな戦闘も切り抜けられるさ」
「おい、このバカたれ。真面目にやれ! 生き死にに関わることだ、遊びじゃないんだぞ」
「分かってますよ。ちょっとからかっただけですよ」
「新米、お前もお前だ。何の知識も無しで受けちまうなんざ、素人のやることだぞ」
「そりゃ、新米ですから」
「お、分かってんじゃねぇか」
「バカたれどもが!」
「……」
 アーロンの一喝に思わず背筋が伸びる。ザックはザックで俺のスーツに装備を始める。
「これでいい。気をつけろよ」
「ありがとな」
「行って来い」
「行って来ます」
 思わず素直に返事をする。不安だったのだろう、不意にどこか遠くに感じていた体の感覚が戻ってくる。二人に手を振り、Bデッキへと俺は駆けだしていた。  

    

*  *  *


[Bデッキ:オービタルベース内]
「ライオット31 離陸準備完了」
「さっさと乗れ、置いていくぞ!」
「ルーキー、こっちだ!」
「すまない」
 クロウの手を掴み、クアッドコプターに乗り込む。既にクロウとプリンセスが乗り込んでいる。スキッドへ脚を掛け、二人は見慣れない装備を身に着けている。
「こいつを着けろ!」
 指さされた装備をクロウの見よう見まねで身に着ける。背負ったのはどうやら飛行装置のようだ。
「こいつは!?」
 クアッドコプター特有のフィンの音で声をかき消されてしまい、大声を出さないと全く聞こえない。
「見ての通りだ! 落ちた時はそいつで何とかしろ!」
「マジかよ!?」
「マジだ。遺書が必要なら、フォーに預けろ」
「録音しますか?」
「いや、やめとく!(縁起でも無い)」
 クロウがニヤリと笑う。プリンセスは無表情だ。
「出して!」
「ライオット31 離陸開始」
 クアッドコプターは低空を飛んでいく。居住区の上空を抜ける時、かなりの音のはずだが、住民たちは気に留めた様子が無い。いつものことなのだろう。珍しい光景に思わず遊んでいる子供たちに手を振る。気づいた子供の何人かが手を振り返す。
「遠足でもいくつもり?」
「いや、そういうわけじゃあ」
「初めてなんだ。許してやれよ」
 返事をせず、プリンセスは武器の確認を始める。ブリッツは自分が持っている物よりも銃身が短い。アウタースーツの上に装着したチェストリグには手榴弾、巨大な弾丸、何よりもブレイクバレルの銃が目を引く。アーセナルだけじゃない、生身でも狙撃銃を使っている。
 かたや、クロウはと言えば、左腕に籠手なのか? 少しごつい何かを装着し、腰にはモール式のベルトにいくつもの弾倉とブリッツ、大き目のファイティングナイフを装備、背中にショットガン、手にはサブマシンガン。経験は無いがアーセナルの装備と同じで考えれば、接近戦仕様だ。
「三分」
 それに比べ、俺の装備。
 ブリッツと腰につけた幾つかの弾倉と手榴弾、アサルトライフ、そしてブレード。どうにか様になっている気はするが、二人と比べて借り物感が半端ない。ライフルを構えるとHDIに照準がデジタル表示される。安全装置は手動に設定されている。様々な状況を想定して、手動、音声、視線、脳波の四つから選択できるようになっている。
「二分」
 いくつかの荒野と破壊された都市群を抜け、HDIに目的地がスポットされる。既に市街地には黒煙がいくつも立ち昇り、戦いがあったことがわかる。
「一分――クソッ!」
 操縦士の悪態と同時に、俺たちのHDIが真っ赤な表示物でいっぱいになる。敵だ!
「掴まれ!」
 敵からの攻撃をクアッドコプターが回避する。
「きゃっ!」
 急激な旋回にプリンセスが空中に放り出される。
「クソッ!」
 間髪入れずクロウが空中へと飛び出していく。
「二人が落ちた!」
「ライオット31 このままでは標的になります。上昇し援護位置へ移動してください」
「了解 ライオット31 上昇する!」
「セイリオス、行ってください」
「幸運を!」
「あんたも!」
 フォーの指示に覚悟を決め、空中へ身を投げ出す。眼下では火線の中、二人が携帯ドローンで滑空を続けている。スイッチをオンにし、背中で折りたたまれていた羽が広がるのを確認する。操作はHDIに表示されているバーチャルコントロールで行えるようだ。下ではブリッツと手持ちの武器で応戦しながら高度を下げていっている。
「すげーな……」
「敵をロックします。それに対して思考を集中してください。ブリッツが展開し、攻撃を行います」
「お、おお」
 フォーの声に、HDIへ集中する。とてもじゃないが、ライフルを構えて撃つ余裕は無い。周囲の廃墟から湧き出るイモータルたちへ照準を合わせる。モードを無力化から殺傷へ変更。そして、撃つ。
「ブリッツはあなたのフェムト、また周囲のフェムトを利用しエネルギー弾を射出しています。実弾型もありますが、あなたにはこちらが合っているはずです」
「のようだ」
 コツが掴めてくると、アーセナルよりも楽な事に気づく。ロックし、撃つ。ただ撃つのでは無く、弾が当たって敵が死ぬイメージを持って撃つことで精度が格段に変わる。それを一体ずつ、正確にイメージする。
「やるじゃないか」
「殺すなら簡単ね」
 二人から通信が入る。クロウとプリンセスは既に着地したようだ。姿は見えないが味方の認識マーカーが光点として表示されている。そこから火線が走る度に俺の周囲の敵を破壊している。
「フォー、ドローンの操作任せていいか?」
「お任せください」
 ドローンの操作は諦め、ブリッツとライフルで敵を倒すことに集中する。同時に出来ないなら、出来ることに集中すべきだ。次第に高度を下げ、二人が隠れる建物へと飛び込む。
「危ないところだったな」
 クロウが腕を指さす。何か所か敵の攻撃でスーツに傷が付いている。その傷に背筋が凍る。アーセナルを装備している時には無い、恐ろしさを感じる。
「フォー、科学者の位置は分かる?」
「表示します」
 HDI上に表示された光点だが、気になったのは目視できる黒煙の場所付近という事だ。
「フォー、既に死んでいるんじゃないのか?」
「可能性はありますが、あの黒煙は緊急時に予め使うよう指示されている発煙筒を使った物です。ですから、まだ生存の可能性は十分にあります」
「何でわかるんだ? 俺には全部一緒に見えるんだが――」
「含有成分を観測してるからよ」
「はい。イオン、元素、炭素のうち、特有の成分濃度を上げるか、特有生物を含有させることで、判別が出来るようになっています」
「ま、あれだ。下手にビーコンなんかで信号を出せば奴らに嗅ぎつけられるからな。アナログの方が気づかないってことさ。急ぐぞ、もたもたしている暇はねぇからな」
 クロウがマシンガンを構え、中腰で進んでいく。プリンセス、俺とその後に続く。市街地の中、身を隠しながら慎重に進む。イモータルを時折見かけるが、クロウの左腕にはめた籠手が至近距離の敵を、サプレッサーをつけたプリンセスの銃が遠距離の偵察者を確実に行動不能にする。二人が使っているのはEMP兵器。電磁パルスで敵を行動不能に陥らせる兵器だ。
 今のところ俺の出番は無い。任務はあくまで救出だ。無駄な戦闘を避けるに越したことは無い。スモークを焚く。時には陽動に使い、時にはその中を抜けていく。スモークに含まれるフェムトを媒介にしたチャフがイモータルたちの目、センサーを眩ます役目を果たしている。
「待って」
 プリンセスの囁きのような静止に俺たちは足を止め、身を隠す。
「何かあるのか?」
「あれを見て」
 プリンセスの指さす先に、科学者のマーカーが点滅している。かつては多くの人が集まっていたであろう教会。巨大な建築物はかつて神を信じる者たちがここにいたという記憶だ。
「何かあるのか?」
「よく見て」
 目を凝らす。何だ? 何かがおかしい。目には見えないが、脳が何かを認識しているのか違和感だけを感じる。
「俺の目がおかしいのか?」
「何も見えねぇぜ?」
「二人ともその程度なの? わたしには見える。お姉さまたちならきっと見えるはず」
「電磁メタマテリアルです。光に対し、負の屈折率を与えることで光を迂回、反対側に突き抜けさせることで目には何も映っていないように錯覚させる技術です」
「そこにあるが、見えない」
「そうです」
「アーセナルにも無い技術だぞ」
「はい。未だ共同体はどこもこの技術は達成していません」
「手を出さないで」
「そのつもりだぜ。見えないってのがどうもな」
「HDIにエコー表示を行います」
 フォーの言葉とともにHDIには、赤外線分析による熱分布、イオンや分子の質量を測定する質量表示、幾つかの表示が切り替わり、超音波による反射波で出来た画像が表示される。一体や二体では無い。無数の動体が建物の壁に表示される。
「よく分かったな」
「わたしには見えるのよ……でもそれが何故か分からない。だから、わたしはわたしを探してるの」
「何だそりゃ?」
 クロウが首を捻るが、分かる気がする。俺たちアウターは人類であっても人間じゃない。彼らの所に、壁の外にいれば嫌でもそれを感じる。彼女もきっとそんな経験をしてきたんだろう。
 イモータルが建物を離れるのを慎重に待つが、一向に離れる気配が無い。
「何をしているんだ?」
「さあな、俺たちと同じじゃないのか?」
「科学者に何の用がある?」
「この任務、科学者の救出と新種。無関係じゃないでしょう」
「だとしても、このままじゃ埒が明かない。俺が囮になる」
「ルーキー、危険だ」
「無謀ね」
「長引けば、俺たちに不利じゃないか? それとも破棄するか?」
 二人が顔を見合わせる。
「俺より前に出るなら、きっちり仕事しろよ」
「あなたに頼っても、良んだよね?」
「考えなら、ある。スモーク弾をくれ。ありったけ」
 二人からスモーク弾を受け取る。
「任せておけ」
 二人がいる位置から離れた場所へ回り込み、街路に手榴弾を仕掛ける。ワイヤーを張り巡らせ、手榴弾同士を結びつける。準備が済んだ俺は、ライフル弾を敵へ撃ち込む。こちらに気づいた敵がHDI上を進んで来る。画像だけに見える敵は不気味この上ない。
「こっちだ!」
 弾を喰らわせながら、街路へと進む。スモークを焚き、携帯ドローンをオンにする。さらに上からスモーク弾を追加する。一か八かの賭けに勝ったようだ。壁を這う姿から飛べない種だと踏んだが、そのようだ。スモークの中、パチパチと青白い火花のような閃光が走る。仕組みはよく分からないが、電磁メタマテリアルとチャフの相性は悪いんじゃないかという勘もどんぴしゃだ。
「喰らえ!!!」
 ドローンの制御をフォーに任せ、ライフルとブリッツで敵と手榴弾を繋ぐワイヤーを攻撃していく。連鎖爆発する手榴弾と弾丸の雨に、断末魔の叫び声を上げながら敵が死んでいく。
「全滅だ。ルーキーすげーぜ!」
「やったね!」
 HDIから聞こえてくる声に我に返る。こうやって聞くと二人が自分よりも若いことに気づかされる。地上に降り、敵を調べようとするが破壊され尽くした姿では何も分かりそうに無い。
「敵は」
「恐らく今の爆発音は聞きつけているはずです」
「時間が無いな。クロウ、プリンセス、急ごう」
「あいよ」
「了解」
「中に入るぞ」


 一部破壊された建物へと足を進める。入口から一歩進んだだけで、強烈な臭いが鼻腔を突く。
「ひどい悪臭だ」
「うわぁ。これはひどい」
 建物の中は死体の山だ。どれもこれも食い散らかされている。研究者と言っていたが研究者だけでは無い、他の傭兵なのか軍なのか兵士たちもいたようだ。皆、一様に人体を機械で強化している。いや、いた。そのせいでイモータルたちに食われたってわけだ。建物内は壁が中から強化され、実験施設と化している。この様子からして何か月も、下手をすれば何年もここで何かが行われていたことは間違いない。死体に混じり、実験機材と思われる機材やコンテナが散乱している。
「この穴から侵入されたのか」
 地面に空いた大穴には、複数の死体とイモータルの死体が重なりあっている。
「胸糞わるい」
「なに?」
「何だ?」
 音がする。小さい音だが……コンテナの中だ。三人で警戒態勢を取り、近付く。
「開けろ」
「うわああああああ」
 開いたコンテナの中から、一人の男が飛び出して来る。
「敵だ! 行ったか! 行ったのか!? 早く遠くへ逃げるんだ! 早く!」
 クロウが男を平手打ちする。
「しっかりしろ! 何があった!?」
 取り乱す男の目が、クロウを捉える。状況が理解出来てきたようだ。男の顔は埃と血に塗れ、涙の跡が恐怖を物語っている。
「よく来てくれた。礼を言う。君たちは英雄だ。神だ! 君も、君も」
「おい、しっかりしろ」
「生存者はあんた一人か?」
「ああああ、機密を守ろうと必死に隠れたんだ」
「このおじさんだけっぽいね」
「のようだ」
「それで、何があった? 何をやったんだ?」
 クロウの横から、科学者に詰め寄る。要領を得ないが、何よりもこの状況はまずい。敵が集まって来るのは時間の問題だ。
「私は殺される。失敗した、無理だったんだ! いっそ殺せ!!」
 狂っているのか? 感謝していた男が今度は自分を殺せと言う。資料を見ていたプリンセスが、嘔吐き声を上げる。駆け寄り背中をさすろうとするが、彼女に渡された資料に目を通し、愕然とする。なんなんだこいつは……。怒りに思わず科学者を殴りつける。
「ひいぃぃぃ」
「ルーキー、止めろ!」
 止めに入るクロウに、資料を渡す。クロウは資料を読むと思わずへたり込んでしまった。
 資料の中身はアウターをイモータルと接続し、イモータルの習性、虫のリーダーを代行するというものだった。理解は出来る。それによって敵をそのまま味方に、兵器にしようという作戦だ。だが、資料の中にあったのは脳波のようなそれでは無い。脳そのものをイモータルと接続、イモータルの中に入れてしまうのだ。人体改造による機械化では無く、その逆。機械への移植。
「敵イモータルの群れが接近中」
 フォーの声に、条件反射で身体が動く。今は感情を捨てろ。抑えろ。生き残ることだけを考えるんだ。
「戦争なんだ……これは、人類が生き残るための戦争。私は悪くない。何も悪くない」
「この野郎!!!!」
 クロウが殴りつけ、男が壁まで吹き飛ぶ。クロウの腕をプリンセスが掴んでいたからそれだけで済んだ。彼の全力のパンチだったら、今頃死んでいる。壁際に座り込み、泣きじゃくる男をよそに、俺たちは脱出の方策を探る。
「こいつを連れていくのは無理だ。というか、やりたくねぇ」
「同感だな」
「……任務は絶対よ。少なくとも、見殺しは出来ない。記録に残る」
「フォー、記録を消してくれって言っても出来ないよな?」
「それは出来ません」
「もう時間が無い。俺がこいつを背負う。クロウとプリンセスは援護してくれ」
「いいのか?」
「しょうがない。見殺しにして、こいつらのようになりたくない」
「分かった」
「おい、お前……」
 科学者を背負おうと近寄ったその時、天井に大穴が開く。突然のことに身体が言うことを聞かない。イモータル。ストライに思えるが、その身体はつぎはぎだらけで、動いていることが信じられない。感情など無いはずのカメラアイが憎悪に燃えているように見える。
「よせ! 来るなあぁぁあああ!」
 ストライの足が男を踏みつぶす。
「ルーキー、離れろ!」
「わたしが相手よ!」
 ストライへクロウとプリンセスが銃撃を浴びせる。ストライは何もしない。ただ立ったまま銃撃を受け続ける。俺を見つめるその目はさっきまでと違い、ただただ遠い。何もせず銃弾を浴び続け、そして倒れた。
「ルーキー、大丈夫か?」
「あ、ああ。平気だ」
「イモータルの群れが移動していきます」
「どういう事だ?」
「分かりませんが、包囲を解いて後退していきます」
「助かったってことかな?」
「分からねえ、何だったんだ。だが、オーダーは失敗だな。これじゃあな」
 潰れた男を顎で指すクロウは、むしろ喜んでいるように見える。
「……待ってくれ。フォー、多分だがゼンは交渉に応じると思う。この施設を破壊、資料の何もかもを燃やす。そして俺たちは何も見ていない」
「ルーキー、お前……」
「今回のオーダーはこの状況を見る限り、交渉の余地はあると考えます。少々お待ちください」
 ピピッと、通知音が鳴る。
「ゼンとの交渉が終わりました。施設、資料の完全破壊において、オーダーの達成とするとするとのことです」
「知られたくないってことだね」
「ああ」


 三人で施設にあった燃料や爆薬を使い、この施設を完全に破壊、焼き尽くした。崩れ落ちた焼け跡に残る教会のシンボルが、俺にはあのストライの墓標に見えた。あいつは俺たちと同じアウターだったんじゃないのか……。冷酷な人間の被害者。俺たちと同じ、行き場の無い存在。本当はこの戦争は俺たちと人間との戦争なんじゃないのか……。目を瞑り、柄にもなく祈りを捧げる。それは自分自身への祈りだったのかもしれない。
 肩を叩かれ、目を開ける。
「さあ帰ろう。みんなが待ってる」
 プリンセスの優しい笑顔に、俺も笑顔を返す。
「よし帰るとするか。ガキどもが待ってるしな」
 背中を勢いよく叩かれ、ふと思う。こいついい奴だが、俺の方が年上なんだぜ、と。
「そうだな、しかし今日は疲れた」
「わたしも」
「俺もだ」
 座り込み、声にはならないが何故か三人とも笑顔だった。煙りが立ち昇る中、クアッドコプターのローター音が聞こえる。
「こちらライオット31。無事また会えたことを嬉しく思う」
 HDIが映し出す表情と声は本当に嬉しそうだ。
 遠くに滲むライオット31に、思わず手を振った。
「俺もだよ」


――――つづく

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